ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

著者 :
  • 講談社 (2017年12月22日発売)
4.21
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本棚登録 : 1606
感想 : 98
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オススメしてもらったマンガ本の1冊。
最近は、マンガでいろんな世界を知ることができるのだな。・・・と言っている時点で、世代ギャップをあらわにしているようなものだが。もちろん、その世代ギャップを体感することを目的として読んでいるのも事実。

今回は、美術の世界。
どうしてこのタイトルなのか。

「青の時代」は、Pablo Picassoの初期の作品の時代からタイトルしたと思われる。

自分の生活の中に、美術もピカソも皆無であったことをいま自覚したが、たったこれだけの情報で俄然ピカソに興味がわいた。

wikiを調べたい衝動にかられた。
(以下「青の時代」の説明部引用)
19歳のとき、親友のカサヘマスが自殺したことに大きなショックを受け、鬱屈した心象を、無機顔料のプロシア青を基調に使い、盲人、娼婦、乞食など社会の底辺に生きる人々を題材にした作品群を描いた。現在「青の時代」という言葉は、孤独で不安な青春時代を表す一般名詞のようになっている。

ピカソという一人の画家についてだけでも非常に奥深さが果てしなさそうである。まして美術全般に関心をもつとなると相当広くて深い世界が想像できる。

そういう世界に入り込んでいく一人の青年(高校生)が描かれている。一般大学を受験して事務職や技術職につく、一般的な人生路線ではなく、芸大に入ってそこから拓いていく人生とはどのようなものなのか?

この第1巻では、主人公・矢口八虎が進路を藝大受験に急転し、美術部に入部して、顧問の先生や仲間の刺激を受けながら絵の世界に没入していくシーンが描かれている。

本作に登場する人物たちのキャラクターも非常に濃厚である。知らない世界を知ることができる期待感満載の第一巻であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 山口つばさ
感想投稿日 : 2021年12月14日
読了日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

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