82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫 ち-19-1)

  • 筑摩書房 (2023年2月13日発売)
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以前から気になっていた一冊
文庫になったので読みました。
韓国映画のように作り込まれたエンタメ系かなと想像していたけれど、淡々と進む話しなのに、やめられず、一気読みでした。

82年生まれのキム、ジヨン氏の産みの母親
オ、ミスク氏は年代としては2〜30年しか離れていないのに、絶対男の子を産まねばと、何の疑問も持たずに思い込み、ひとりで子育て、家事、アルバイト…と精を出す。
父は公務員。
どこの家でも女の子は必要とされず、男の子ばかり望まれた結果、90年代初頭(韓国の男の子達はあぶれて結婚出来なくなる)と言われた。

フェミニズムの小説である。
そしてミソジニー(女性嫌悪)と云うらしいけれど、
徴兵制義務付けの為、「女は軍隊にも行かない、デート費用も出さない…」
被害者意識からなのか?

キム・ジヨン 33歳で精神科を訪れるとこるから
始まる。

かなり衝撃的で今までの自分の事、しばらく考えてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月24日
読了日 : 2023年5月24日
本棚登録日 : 2023年5月24日

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