初めて読む有栖川有栖さんの作品
登山先の山で土砂崩れが起き、宿泊者の中に殺人鬼が現れるクローズドサークル。
噴火が始まる非常事態の中で起こる殺人、犯人は噴火を予期していたわけでは無いはずなので、なかなか難易度の高いタイミングで状況を味方につけている。
有栖川さんの別シリーズ"作家編"の方は未読のため、主人公にしてワトソン役の有栖川君がどんな人物なのかは分からなかった
(作家編のアリスが学生編の話を書き、学生編の有栖が作家編のアリスの話を書いていると言うパラレルワールドらしい)
が"青年"であることはわかった。
若くて、出会った女の子に想いを馳せてる姿はワトソン役と言うより読者の目を逸らす方に動いてるような印象でした。
(その逸らし方をどう崩すか、も楽しめる)
「読者への挑戦状」(犯人当て)は失敗
動機に焦点をあてて、人を絞り込んだものの肝心の各アイテム、起きた事象にはつなげることが出来ませんでした…細切れで読むと各場面の状況もメモとか残しとかないと推理は厳しい。
ミステリ研究会だからこそハマった罠もあったように思う。
タイトルにあるように「悲劇」
…切ない。
でもこの感じ、好きです。
既刊も読みたいと思います。l
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月28日
- 読了日 : 2021年8月28日
- 本棚登録日 : 2021年8月28日
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