うわさの神仏 其ノ二 あやし紀行 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2002年8月20日発売)
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本棚登録 : 209
感想 : 17
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令和2年秋の瑞宝重光章を受章された日本文化研究センター前所長・名誉教授 小松 和彦先生が解説をしているのだが、

その言葉が実にまとを得て的確!

ミーハーのオカルトオタク加門七海がその情熱に支えられて得た神仏に関する豊富な知識、霊感(直感)に依存した思い込み、そして生まれ育った環境から身につけた都市的な合理的感性、ドジな性格、軽妙な文章をかける才能、これらがミックスされれば、珍道中記になるのは目に見えている。

加門七海の独特のキャラクターに対する興味を持った編集者が「こんな変わったキャラのオタクがいるよ」と加門七海さん自身に告白させるために彼女が行きたくてたまらない聖地を訪問させたのである。

と。

それが、心地いい文章と、時にぞくり、時にクスリと笑いを誘ういい塩梅のシリーズなのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月21日
読了日 : 2021年2月21日
本棚登録日 : 2021年1月15日

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