武士の流儀(一) (文春文庫 い 91-12)

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年6月6日発売)
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本棚登録 : 48
感想 : 6
4

稲葉稔の2019年から始まった新シリーズ。

労咳かと思われる病に寝込み、私も覚悟。
自分が与力になった年齢の25才に、嫡男が至ったのを機に、一線を退いた桜木清兵衛。
療養の結果、労咳ではなかったが、
元には戻れずに、楽隠居となった。

剣の腕は立つし、人情の機微も知る人格者。
若い頃は名を変えて、無茶もし尽くした面白みのある男。

そんな隠居としての暮らしを住まいも変えて妻と二人で暮らす。
身近で起きた事件に黙って取り過ぎれないところが。。。

なんとも、面白い主人公が生まれた。
四角四面でな口とも良い隠居という立場、人生経験も長く、生き死にも見てきた男ならではの生き方、過ごし方、人生の楽しみ方。次回作が楽しみだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月20日
読了日 : 2020年8月20日
本棚登録日 : 2020年8月6日

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