これで完結の「江戸菓子舗 照月堂」シリーズ。
火事で両親を亡くし、兄とは離れ離れになったなつめは、京都から遠い江戸にやってきた。
了然尼を母親のように慕い、縁あって菓子屋に勤めることになる。それから菓子職人への道を進むのだが。
次々と登場人物が現れるが、完結編ではそれはひとりとして無駄がないことがわかる。
一番グッときたのは、性格が少し悪い安吉という職人見習いなのだが、京都へ修行に行き、幼いながら天才的な菓子職人である長門をしることで、成長。
今回の失明した父親との再会は涙を誘う。
篠綾子さんの得意とする「和歌」の世界と、和菓子の世界が融合した魅力的なシリーズでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月12日
- 読了日 : 2021年8月12日
- 本棚登録日 : 2021年8月12日
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