「ヒロシマ」におきた不幸な出来事は、日本人なら誰でも知っていることです。
もちろん私も、映画や小説などから得た情報として、知識としては持っていました。
4年前広島へ引越し、3年間を過ごしました。
そして、はじめて原爆ドームをこの目でみました。平和記念館へも行きました。
知っているだけとは、大違いです。
実際にその地へ行くことによって、「ヒロシマ」の事実を、頭での理解から、
心と身体全体で感じることができました。
記念館で、原爆体験者の方々が自ら語るビデオをみることができます。
淡々と、冷静に話されていますが、とても残酷な体験です。
その体験を背負って生きている人々が今も日本にはいます。
この漫画は、「ヒロシマ」のその後を生きる人たちの話です。
声高にメッセージを叫ぶわけではありません。
記念館で語る人たちの姿が重なります。
やさしい哀しみに心が痛くなります。
私は、実際に原爆にあったわけではありません。
なので、本当の苦しみを理解するのは難しいことです。
ですが、せめて今の心の「この痛み」を感じることのできる人であり続けたい、そう思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
こうの史代
- 感想投稿日 : 2012年5月20日
- 読了日 : 2012年5月20日
- 本棚登録日 : 2012年5月20日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/01/30