ガールズ・ブルー (文春文庫 あ 43-1)

  • 文藝春秋 (2006年11月10日発売)
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本棚登録 : 3864
感想 : 354
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帯もなっている金原瑞人氏の解説が絶妙だ。
”理穂と美咲の関係を「親友」とか呼んだりしたら、ふたりにしかられてしまうだろう。とすると、おそらく「共犯者」なのかもしれない。世界で最高の共犯者。恋人や親友よりも得がたいもの。それは共犯者なのではないか。そしてこの作品は、犯罪小説なのだ。そしてこの小説は、世界に対してふたりが挑む、ささやかな冒険小説なのだと思う„
何かに夢中になったりするわけでもなく中途半端な高校生活だ。特別ドラマチックなこともロマンチックなこともないけど、ワイワイガヤガヤ笑い声がある。でもそれぞれが命を燃やしていて、彼女たちにはなんでもないことをとても大切なモノに変えてしまうチカラがある。
オイラはなかでも如月が好きだ。兄はスーパースターの睦月
だけど、自分と比べることなくマイペース。何にも考えていないようだけど、時々「やっぱり男だよな」ってところを見せてくれる。真央に優しい。将来きっといい男になると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月14日
読了日 : 2020年6月14日
本棚登録日 : 2018年6月25日

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