アジア新聞屋台村 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年3月19日発売)
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本棚登録 : 449
感想 : 65
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私はかつて、新大久保でほぼ中国人だけの企業に勤めたことがある。その時は随分、なんじゃこりゃ!?な経験があったのでこの本もどこかで、そうだろう。と思って読み始めた。読み始めたら私がその会社で遭遇したことはまだ可愛い方で、著者の働いていたエイジアンはその何倍もなんじゃこりゃ!?で、斜め上を行きまくっててカオスだった(笑)読みながら私も何度、椅子から転げ落ちそうになったことか(笑)

日本社会、ひいては日本企業で通じることはいっさい通じない、ルールも何もあったもんじゃない。なのに成り立つのだから、ひぇー!!!である(笑)
だけど、読み進めていくうちにそこで働いている多国籍なメンバーが自分勝手というよりも、他人や会社のためではなく自分のために働いていたり、エイジアンを襲った危機にもグラつきもしない。そんな逞しい姿を読んだ時に、この姿こそ今のこのご時世で日本人が見習う姿ではないか!!!と強く共感した。
そしてこの本に出てくる登場人物は1人1人、個性、キャラが立っているので読んでて本当に楽しくて面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月27日
読了日 : 2022年11月27日
本棚登録日 : 2022年11月27日

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