空耳アワワ

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年3月25日発売)
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感想 : 11
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「いい歳旅立ち」に続いて阿川さんの2冊目のエッセイを読みました。
阿川さんのエッセイは図書館にたくさんあります。
210ページで42編収められていますので、1編が5ページほどで、細切れに読むのも良いです。

先頃、九州国立博物館のイベントで阿川さんを見る機会がありました。
「週刊ブックレビュー」でも見ました。
「週刊文春」には対談を連載中です。

今回は聞き間違い、勘違いに関するものが多く、表題は「アガワさん」とて言われるべきところを「アワワさん」と呼ばれたというものです。

「聞く力」について。
人は聞くよりも話す方が好きです。
阿川さんの仕事は聞くことなので、インタビューが続くと肩が凝るそうです。
楽しそうにインタビューをしているようで、聞くことは意外に重労働だと阿川さんは述懐しています。

聞くことについて、愚痴を聞かされると、相手を注意したくなりますが、これはいけないということです。
相手は愚痴に同意してもらいたいので、基本的には同意することが大切だと言っています。
これも聞く方からすればストレスになります。

軽井沢の山小屋のベランダで、朝の紅茶を楽しもうとしたら、アブかスズメバチの恐怖におびえる話があります。
虫さされ、蒸し暑さ、強風など、自然は快適なばかりではありません。
阿川さんはアウトドア派ではないようです。

携帯電話の普及前の恋愛は、家族に内緒で進めるのは困難だったとも書かれています。
他人に知られたくない秘密を持つと、携帯電話の利用度が増すそうです。

阿川さんはエアコンを辛抱しています。
学校のエアコン設置には反対しています。
汗をかきながら辛い授業を受け、尾汗をかいて走り回るから、水道の水が美味しく、風がありがたく感じられます。
学校がそんなに快適になってどうする、日本人は昔に比べて我慢をしなくなったと嘆いています。

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感想投稿日 : 2008年10月11日
本棚登録日 : 2008年10月11日

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