受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る (集英社文庫)

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  • 集英社 (2015年10月20日発売)
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ガーンと頭を後ろ叩かれたように感じたのは、『受験ができることは特権的なことである』という冒頭の言葉。

勉強できることは、贅沢なこと。それに真剣に取り組めないならば、やらない方がいい、と著者は言う。

どこの大学に行くかで人生のすべてが決まる。偏差値の高い大学に行くからいい人生になるという話ではない。

との大学に行くかによって、会う人間が変わる。それに伴い考えの基準が変わる。

高いレベルの大学に行くと、すごく勉強していてもそれが当たり前だという人達が沢山いて、自分もそれにひっぱられる。

逆に下の方に行くと、ちょっとしかやってないのに俺はすごいことをやっていると錯覚してしまう。

多浪は医学部以外は勧めない。理由は、社会に出るのが一年遅くなり、一生の働き盛りの一年や、キャリア最後の重要な一年を削ることになるから。

ただえさえ優秀なライバルに対して、一年遅れてしまえば、勝負は非常に厳しくなる。例えば官僚。それが 受験生にはピンとこない。但し予備校講師のように一年遅れでも問題ない職種もある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 370教育
感想投稿日 : 2022年7月25日
読了日 : 2022年7月25日
本棚登録日 : 2022年7月25日

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