外国の影響が避けられなくなってきている時代の罪を犯した者の 何故 を問う仕事に従事する一人の侍を描いた作品。動機は簡単に見える事件の背景にある 何故にこだわり、追究していく。そこには、当初思いもしなかった深い動機が隠されており、それを掘り下げていく。事件は地味で主人公のキャラや拘りも今一つ理解に苦しむのだが、なぜかページをめくる手が止まらない。淡々とした中に深い人間観察があり、そこに読者を惹き付ける魅力が有るのだろう。ラストの締めくくりが最高に良い。
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- 感想投稿日 : 2021年9月1日
- 読了日 : 2021年9月1日
- 本棚登録日 : 2021年9月1日
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