僕が僕であるためのパラダイムシフト

著者 :
  • KADOKAWA (2018年12月14日発売)
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本棚登録 : 138
感想 : 10
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鬱病や自殺について理解したくてそんな本をたくさん読んでる中で出会った1冊。いわゆる毒親に育てられ、鬱病になり自殺を図り、そこから鬱病を克服するまでの話。主人公は表情もあまり変わらないし、死のうとしてもある意味あっけらかんとしているが、どこか内面に静かに沸き起こる闘志とか熱みたいなものがたしかにある。自殺しようとしたことがきっかけで「一度死んだようなもんだし」と立ち直るところがすごく前向きでいいと思う。タッチや描き方は全然違うのに、田中圭一の「うつヌケ」に登場するキャラクター化された鬱病と似ているキャラが出てくるのが興味深い。これと「うつヌケ」の2冊を読めば充分な気もする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月26日
読了日 : 2022年5月26日
本棚登録日 : 2022年5月26日

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