サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年2月27日発売)
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本棚登録 : 596
感想 : 49

第二巻。
描写としては二人の掛け合いの中でパラドックスの会話をしているときに出てくるお互いを信頼してる様子とかがかなり気に入ってます、ノロケに近いんだけどそんなのを感じさせずにキャラクターを掘り下げていてなおかつ話の伏線にもしてるのはいいなあとおもいました。
 それぞれの話の構成もよくて岡絵里がメインの2章まででも十分成り立つ話であると思うし、全体的に切なげな文体で書かれているのが未来予測とか時間操作の展開にある儚さみたいなのとマッチしててかなり完成度が高い作品だと思います。
 ちょっと時間移動(リセット)と能力の組み合わせの複雑さと、会話の内容を昔とかぶせていたりして混乱するときもありましたがおそらく何回か読み返して納得のいくものであると思う。

最近の自分の読んだ作品のなかではかなり集中して読めたかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川スニーカー文庫
感想投稿日 : 2010年3月3日
読了日 : 2010年3月1日
本棚登録日 : 2010年3月1日

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