みずほ銀行の3行合併に始まる三井住友銀行の誕生と言った2000年代の銀行再編を題材にした小説。
協立銀行広報部長の竹中は管理職として、頭取や若手の間で板ばさみになりながらも、仕事に邁進していく。そして元部下の清水真紀との色恋沙汰など聖人君子でない人間らしい所が共感できました。元MOF担の杉本を初め、大物フィクサの児玉なにがしなど毒があるけど魅力的な登場人物も多いですね。
銀行間の主導権を握る攻防や、合併に対する関係者同士の本音や建前など銀行合併の舞台裏を十分に味わうことが出来ます。作者の高杉良さんも体を張って取材をしたと言うだけあって臨場感があります。
下巻も楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
高杉良
- 感想投稿日 : 2013年6月27日
- 読了日 : 2013年6月27日
- 本棚登録日 : 2013年6月27日
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