絆という言葉に違和感を感じるし、被災者に捧げるという言葉は、場合によっては自己満足に過ぎないと、この本の作者は言います。
善意の押し売りは、何かをしてあげたいと言う気持ちは尊重してあげたいけど、受け手も悪意がないだけに、断るのも悪いと思いありがとうと応えてしまいがち。美しい錯覚が続くことになります。まあ、この辺りは日本人の良いところでもあり悪い所でもあるかと。
他にも、本当の貧困はアフリカの様に、明日の食事にも困るようなことだとありました。これに関しては、相対的に考えても良いのではと思いました。食べられないのが当然と生まれながらにして考えるのと、考えないのとでは違いますから。
全体的に、世の中の風潮には、批判的な意見が多いですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
曽野綾子
- 感想投稿日 : 2014年2月14日
- 読了日 : 2014年2月14日
- 本棚登録日 : 2014年2月14日
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