難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

  • 文響社 (2015年11月11日発売)
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[墨田区図書館]

思ったより奇をてらわず、保険に頼らず、堅実な福利タイプの投資信託をしろ、という内容だった。ギャンブルのようにがっぽり稼ぎたい!という人には不向きだろうけど、各章の説明もやることも分かりやすい上に、最後P237以降にまとめられた「まとめ 結局やること」でシンプルかつ具体的にやることが再度まとめられているのがいい。

但し結局肝心の確定拠出年金については、よくわからず。まぁこれは各人が勤務している企業や自分の加入している運用方法によるのでわからないとはいえ、、、そここそ明らかにして具体的な乗換?改善?方法を知りたかったので半分消化不良感は残ったかな。

◆個人向け国債の「変動金利・満期10年タイプ」がおススメ。2015年現在、銀行金利(みずほ銀行のスーパー定期300・10年満期)が0.12%だが、これは0.3%

◆72の法則
72÷利率(%)=2倍になるまでにかかわるおおよその年数
Ex. 72÷5%=14.4なので、5%運用なら14-15年で2倍に増える。

◆老後の生活は360万単位
老後を30年と考えると、+1万/月=360万必要となる。

◆素人は投資信託
但し5000種ほどあるので、運用管理費用(信託報酬)が少なく、毎月分配となっていないものを、販売手数料の安いチャンネル(ネット証券)で買う。また、過去の成績で選ばず、ファンドの資産規模、流動性を確認する。
⇒①上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投資信託で運用管理が0.09%)と、ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託で運用管理が0.39%)

◆アクティブではなくインデックスファンド
プロの人がリサーチして運用しているアクティブファンドは人件費がかかるから、指標に沿って機械的に買うインデックスファンドの方が安くておススメ。①はTOPIX(東証株価指数)に連動し、②はMSCI(コクサイインデックス)に連動。

◆保険は不要。
自動車保険以外は、生命保険はもちろん、医療やがんも含め、不要。但し自分が死ぬと家族が路頭に迷うという場合のみ、子どもが自立するまでの10年~20年、1000万/人分の額を掛け捨てで入るのもあり。

◆NISA
国が始めた、5年非課税口座。金融商品には通常20%の税金がかかるが、NISAは1人につき120万まで非課税、但し1口座のみの制限あり。⇒5年後に課税口座に移すか、換金か、もう一度NISAを使うか選べる。

◆資産運用
試算を当面の生活資金と安全運用資産(A)と、リスク運用資産(B)の3つにわけ、Bには最悪減ってもいい金額の3倍までを割り振る。(Ex. 100万減っていいいならB=300万)
そしてNISA枠をフル活用しつつ、Bを国内と海外のインデックスファンドに、「その時々の資産を半額ずつにするように」分けて購入する。

◆確定拠出年金
掛け金の分だけ所得税や住民税が控除され、NISAと同じく儲かった分は非課税。60歳までは原則おろせず、加入できるのは基本会社員のみで商品ラインナップが少ない。ただ、一般よりも手数料が安いことが多いので、外国株式のインデックスファンドを選んだ方がいい。

◆確定拠出年金の手数料
①全員一律にかかる手数料(国民年金基金連合会などに払う初期費用2777円+64円/月+掛け金を払う人への自動引落手数料として103円/月)と、②証券会社ごとに違う運用管理手数料、更に③証券会社やメニューごとに違うインデックスファンドの手数料があるが、①は一律なので、②と③の可愛で決める。2015年現在、他の金融機関は3000~4000円/年かかるが、スルガ銀行とSBI証券は資産が50万以上になれば0円となるのでお得。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自分用
感想投稿日 : 2018年1月20日
読了日 : 2018年1月20日
本棚登録日 : 2018年1月20日

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