東城大が光ならば、桜宮の闇を背負って来た碧翠院桜宮病院が舞台。その院長・桜宮巖雄はどこかジェネラル・ルージュこと速水晃一に通じるものを感じた。社会が要請するならば既存のルールも糞食らえだという姿勢や、ナイチンゲールの最後にも浜田小夜の回想の中にあった「力があれば罪は飛び越えられる。」という思想に。白鳥が最後まで仕留められずに力負けしたのは、桜宮巖雄以外いないのでは。
碧翠院内で行われた終末期の患者の組織化は非常に興味深いシステムで、終末期医療に対する一つの解になりえるかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年1月15日
- 読了日 : 2012年1月15日
- 本棚登録日 : 2012年1月15日
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