現代政治学入門 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2003年7月11日発売)
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「小さな政府」を掛け声に、日本では米国譲りのネオリベラリズム(新自由主義)による構造改革が進められている。出来ることは民間に、ある程度のことは市場原理に任せるとのスタンスで、郵政は民営化、社会保険庁も解体的再編など、構造改革が進められています。
でもネオリベラリズムは何をもたらすか。米国では経済格差が深刻化し、日本も同じ道をたどっている。南米諸国でも米国とIMFの主導でネオリベラリズムが推し進められた結果、経済状態は悪化し、反発で続々と反米左翼政権が誕生している。アルゼンチンの経済危機も記憶に新しい所。
政治っていったい何なのか?制度って?誰のため?今の日本の政治動向を見ていると、どこか特定の人達のための議論ばかりが浮上してはきえていっているような。消費税率アップの見送りも、ホワイトカラーエグゼンプションも。なんでこんなに理不尽なのか。そんな疑問からふと読んだ一冊でした。

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感想投稿日 : 2008年11月25日
本棚登録日 : 2008年11月25日

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