天涯行き (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (2012年6月27日発売)
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本棚登録 : 420
感想 : 35
5

BLとしてではなく、物語としてとても完成されています。
キャラの設定、情景、背景、とても細かく丁寧で引き込まれました
きっと性別とか関係なく、高知だからぴったりはまったんだろうなぁと
受け攻めの感じがとても好みだったので良かったです
明るくて優しい太陽みたいな高知と、満たされない穴を埋めるように誰とでも寝る遠召
不器用だけど、痛みを知っている彼らだからこそ、ここまでぴったりなんだと思います
遠召の過去がとても暗いですが、兄は嫌いではありません
きっと彼も、ただ愛されたかっただけ

後半の遠召が高知を待つシーン、飛ばさず1年1年を丁寧に描いたのが良かったと思います
より遠召にとって高知は必要な存在だとわかったし、遠召が少しづつ未来へ向かって行くのがとても良かった

別にBLじゃなくても、と言う人もいるかと思いますが、私はここまでしっかり設定が作られているBLが好きです
逆にただヤってるだけのBLが苦手なので…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL(小説)
感想投稿日 : 2012年8月8日
読了日 : 2012年8月7日
本棚登録日 : 2012年8月7日

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