三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹をした日に彼から檄文を託されたジャーナリストの回想記。
死までの三年余りの交流から著者が感じた三島観が書かれている。
自衛隊東部方面総監を拘束、割腹自殺と言う衝撃的な出来事やその作品のために尋常ならざる人と思われがちな三島由紀夫が常識を持つ普通の人間であった、と出来事を交えて語っている。
その死を完璧にするために綿密に計画を練り、晩年を送ったように感じた。三島由紀夫と言う人物を見る眼が変わる本でした。
この本を読んだ後で三島作品を読めば今までとは違う受け止め方が出来そうです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
徳岡孝夫
- 感想投稿日 : 2011年8月23日
- 読了日 : 2011年8月23日
- 本棚登録日 : 2011年8月23日
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