確率の概念の誕生の歴史。
著者イアン・ハッキングの確率の歴史についての見方はこんな感じか。
確率という概念は17世紀中ごろのある特定の時期に誕生したが、何もないところから突然現れたわけではないし、だれか一人の天才の力によって現れたわけではない。そこには或る理由・必然性があった。その理由を明らかにするのが歴史(学)である。ではその理由とは何かと言えば、知識の確実性に関する認識論の変遷であり、「証拠」の位置づけの変化であった。それに伴ってprobabilityの意味も近代的な意味に変化し、今で言う「確率」の概念が誕生した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
自然科学・数学
- 感想投稿日 : 2016年8月26日
- 読了日 : 2016年8月26日
- 本棚登録日 : 2016年8月26日
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