確率の出現

  • 慶應義塾大学出版会 (2013年12月21日発売)
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確率の概念の誕生の歴史。
著者イアン・ハッキングの確率の歴史についての見方はこんな感じか。
確率という概念は17世紀中ごろのある特定の時期に誕生したが、何もないところから突然現れたわけではないし、だれか一人の天才の力によって現れたわけではない。そこには或る理由・必然性があった。その理由を明らかにするのが歴史(学)である。ではその理由とは何かと言えば、知識の確実性に関する認識論の変遷であり、「証拠」の位置づけの変化であった。それに伴ってprobabilityの意味も近代的な意味に変化し、今で言う「確率」の概念が誕生した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然科学・数学
感想投稿日 : 2016年8月26日
読了日 : 2016年8月26日
本棚登録日 : 2016年8月26日

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