弱い人間の気持ちの移ろいを多彩な言葉を武器に縦横無尽に操る技量に関しては太宰治は唯一無二の存在ではなかろうか。それは、ある意味、諸刃の剣でもあり、私にとっては表題作「新ハムレット」は筆が滑り過ぎたきらいがある作品の代表となりました。とはいえ、「乞食学生」の出来が素晴らしく、「女生徒」と並んで太宰の傑作短編の1つとなっています。
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- 感想投稿日 : 2020年8月1日
- 読了日 : 2020年8月1日
- 本棚登録日 : 2020年8月1日
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