教養としての大学受験国語 (ちくま新書 253)

著者 :
  • 筑摩書房 (2000年7月1日発売)
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ーーー高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。ーー

舌鋒鋭い文芸評論家としても有名な作者が、大学入試に出てきた過去の良問をピックアップして解説したもの。受験国語の回答テクニックよりも、解答までに至るプロセス重視の内容のため、即効力を求める受験生向けではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年4月2日
読了日 : 2021年4月2日
本棚登録日 : 2018年12月24日

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