置き去りにされたマリア

著者 :
  • 読売新聞社 (1989年7月1日発売)
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本棚登録 : 7
感想 : 1
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作者は萩原朔太郎の娘。
「日本の貞操−外国兵に犯された女性たちの手記」を元にして書かれたフィクション。
(フィクションといっても、別々の手記を繋ぎ合わせて物語化したもの)

本当は「日本の貞操」を取り上げたかったのですが、古い作品のため書籍番号がなく断念。
ベースで通訳の仕事に携わっていた水野浩氏が、女性たちの身の上話を聞きそれをまとめた本。怒りのあまり血が沸き立つのを覚えながら読みました。心が震えた。
同じ女性として共鳴しているのだろうか…まさに歴史の暗部で「置き去りにされた」女性たちの悲哀。
私も古本市で2年以上かけて見つけ出しました^^;
大きな図書館の書庫にはあると思うので是非読んで欲しい一冊。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: カストリ時代
感想投稿日 : 2006年10月10日
本棚登録日 : 2006年10月10日

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