映画公開に備えて読了。
事件の内容は凄惨だが、前半は地道な捜査活動が続いてむしろ淡々とした展開。後半、誘拐犯とリアルタイムでの駆け引きが始まると一気にサスペンス度が上がる。ここで前半に積み上げた捜査内容が活きてくるのがいい。電話の逆探知やハッキングなど、技術的に古くなってしまった部分もあるが、それがストーリーそのものの面白さに支障を来たすことは無い。
映画は原作から大幅に改変されており、ラストの展開もかなり違うが、個人的には原作のオチの方が乾いた余韻を漂わせていて好き。リーアム・ニーソンのスカダー役は原作よりやや年齢が上だが、ちょっと枯れた色気も漂わせていて、とても良い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年6月16日
- 読了日 : 2015年5月14日
- 本棚登録日 : 2015年6月16日
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