WILL (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年3月16日発売)
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MOMENTからのWILL

死んでゆく人と、それを見送る人の、何とも言えない、言葉や感情で整理できない出来事が、人の死なんかなぁと思った。

「死を終わりにしてはいけない。死は新たな始まりでなくてはならない。死者ではなく、死者の周りにいた者にとって」そやなぁ、そうやと思う。
英徳寺の和尚の持論にも共感できた。
だからお葬式というものがちゃんとあるんやと思う。

この、死に携わる商売(と呼んでええんか?)をする者の目線で語られる様々な人達との交流を描いた物語は、これから先、人生で何度も別れが訪れる度に読み返し、自分に心の準備をさせてくれる良い本になった。
お正月に読むに相応しい内容である✨
葬儀屋の利益率が70%であるとかも勉強になった。

葬儀屋の娘と文房具屋の息子との、甘美で重い荷物のような2年間。
『…彼はもう幼馴染みではなかった…ただの幼馴染みではなかった…』

うっふふ― ゾクゾクするわ―

あの、鼻をかんだティッシュを2回投げつけるシーン良かったなぁ
『こいつは私の涙を吸いとる距離に、いつだってそこにいてくれた。』

きとるね― きてるきてる―

でもこいつ中学生とチューしてますよ笑
しかも自分から。


国際電話が掛かってきたときの竹井氏の察しの良さグッジョブ✨
『桑田くん、ちょっと外出ようか。あっちのほうでね、人が死にそうな気配があるんだよね』

笑わしよんな―
ついでに、桑田のキャラ設定は絶妙。
『演歌っすねぇ』


竹井氏が主人公の物語を是非とも書いてほしい。
竹井氏から見た、葬儀屋の娘と文房具屋の息子との、あれやこれやを重点的にな✨

2014年01月04日 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月27日
読了日 : 2022年2月27日
本棚登録日 : 2022年2月27日

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