すごい本を読んでしまった。
興奮冷めやらない。
他の人が言っているような、言葉で音楽が流れてくるというのは正直わたしにはなかったけれど、
それでもイチ観客としてコンクールを楽しんでいたし何度も感激して涙が溢れた。
恩田さんの本は初めて読んだけど、とにかく音楽の描写がすごい。音って言葉で言い表せるのか。
途中からサントラを聴きながら読んでいたけど、「なるほどこういう風にこの人は捉えているのか」と分かるからおもしろい。
これから読む人はぜひサントラ聴きながら読んでほしい。
本の中なのに、各登場人物が「生きている」感じがすごくて、読み終わってネットでピアノコンサートを検索したとき、「あっあの人たちは実在しないのか」って気づいた。
登場人物たちのピアノ演奏を聴きたい。
そして、長編なのに途中でだらけることなくずっと読みたくなってしまう。
最後の方はそれこそ演奏しているかのようなテンポで、どんどん音が大きくなるような感覚で読み進めていた。
すごい本を読んだとおもう。とても好きです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年10月23日
- 読了日 : 2017年10月18日
- 本棚登録日 : 2017年10月18日
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