はじめての日本古代史 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2019年12月6日発売)
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本棚登録 : 157
感想 : 14
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ちくま「プリマー」とは…?と言いたくなる圧倒的な情報量で縄文時代〜平安後期までを辿る。
本書は古代日本・中国の文献も参考に歴史を探っている。なので面白い部分でもあるが、難しいところも多く、やはり「プリマー」とは…?と言いたくなる(もちろん良い意味で)。とくに外国である朝鮮半島と古代日本との関係性が難しい…もう少し図とかがある方がわかりやすいかも。

今の天皇につながる系譜は、神話上だと天照大御神が祖神でそこから神武天皇につながり…という話だったが、実際には必ずしも血縁関係があったわけでなく、地方のいち豪族だったのではという話だから面白い。とはいえ欽明天皇の時代からは血縁集団となり今に至っているからすごいことだ。

また、道長の栄華はよく語られるが、頼通からあとの時代の摂関政治については知らない部分が多かったので勉強になった。

そしてこれは今にもつながるが、日本は昔から「前例がないものへの抵抗感」「勝者に都合の良い歴史」が見受けられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月17日
読了日 : 2022年3月14日
本棚登録日 : 2022年3月14日

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