知りすぎた男 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2020年5月9日発売)
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本棚登録 : 162
感想 : 10

連作ミステリ。政治や外交問題の関わる事件を解決し、しかし表沙汰にはすることがなかったり。時代情勢などがかなり絡んでくる面があるので、そのあたりの知識がないとややわかりにくいと感じましたが。幾分地味で陰鬱なところもまた読みどころ、なのかな。
お気に入りは「底なしの井戸」。言われてみれば、真相はそれしかない……なぜ気づかなかった! と自分で自分に突っ込みました(苦笑)。案外気づかないものです。「消えたプリンス」もなかなかのトリック。これまた盲点。
そしてラストの「彫像の復讐」。これは読み終えるとなんともいえない気分が残りますね……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2020年6月22日
読了日 : 2020年6月22日
本棚登録日 : 2020年6月22日

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