連作ミステリ。政治や外交問題の関わる事件を解決し、しかし表沙汰にはすることがなかったり。時代情勢などがかなり絡んでくる面があるので、そのあたりの知識がないとややわかりにくいと感じましたが。幾分地味で陰鬱なところもまた読みどころ、なのかな。
お気に入りは「底なしの井戸」。言われてみれば、真相はそれしかない……なぜ気づかなかった! と自分で自分に突っ込みました(苦笑)。案外気づかないものです。「消えたプリンス」もなかなかのトリック。これまた盲点。
そしてラストの「彫像の復讐」。これは読み終えるとなんともいえない気分が残りますね……。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2020年6月22日
- 読了日 : 2020年6月22日
- 本棚登録日 : 2020年6月22日
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