電車で楽しみにしていたドロシー・ギルマンのミセス・ポリファックスシリーズも読み終えてしまったので、今回は、マダム・カリツカもの2冊目を手に…。
超能力にふりまわされることもない落ち着いた彼女の優れた人間性が光る。とても読みやすく、登場人物もそれぞれ魅力的でよく描かれ、個々のエピソードがうまく織り成されて小気味よいテンポでストーリーも展開するのは、ギルマン作品の魅力だと思う。
彼女の作としては比較的新しい、2002年の出版で、カルトやテロといった現代社会への警告も盛り込まれている。
個人的には、マダム・カリツカの中立で思いやりのある“読み(透視)”の姿もまた印象に残る佳品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・文芸書
- 感想投稿日 : 2009年1月20日
- 読了日 : 2009年1月20日
- 本棚登録日 : 2009年1月20日
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