ケストナーのほらふき男爵 (ちくま文庫 け 2-3)

  • 筑摩書房 (2000年1月1日発売)
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感想 : 7
5

読みやすくて、面白い。
よく知られたお話のこの再話集は、エーリッヒ・ケストナーによるもので実に軽妙洒脱な語り口で、わかりやすくテンポもよく、さすが。

池内紀氏の解説に詳しいが、ナチスによって弾圧されていたケストナーの風刺詩人だった一面がよくたくみに織り込まれているのも興味深い。
題名の「ほらふき男爵」をはじめ、「ドン・キホーテ」「シルダの町の人びと」「オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」さらに「ガリバー旅行記」「長靴をはいた猫」と名作の楽しさがシンプルに伝わってきます。
よき仕事仲間だったヴァルター・トリヤーの挿絵がまたいい味わい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・文芸書
感想投稿日 : 2009年4月6日
読了日 : 2009年4月6日
本棚登録日 : 2009年4月6日

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