メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3)

  • 早川書房 (2023年2月21日発売)
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感想 : 15
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初めましてのメグレ警視。

読んでいた2〜3日はずっと、賑わっているけれど薄暗い、パリの雑踏にいるような気分だった。
ロニョンの侘しさ、報われなさがなんとも言えない‥でも、こう生きるしかない人もいるよねという説得力、存在感がある。

事件は、会ったことのない被害者のこれまでの生活をなぞりながら、「この場面ではこう動くはず」という確証を得るまで、被害者像を自分の中に構築していく過程を描いている。
どんどん派手な事件が起こるわけではない、でも無性に気になり読み進めてしまう。

メグレ警視の他の作品も読んでみます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月6日
読了日 : 2023年9月1日
本棚登録日 : 2023年9月1日

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