初めましてのメグレ警視。
読んでいた2〜3日はずっと、賑わっているけれど薄暗い、パリの雑踏にいるような気分だった。
ロニョンの侘しさ、報われなさがなんとも言えない‥でも、こう生きるしかない人もいるよねという説得力、存在感がある。
事件は、会ったことのない被害者のこれまでの生活をなぞりながら、「この場面ではこう動くはず」という確証を得るまで、被害者像を自分の中に構築していく過程を描いている。
どんどん派手な事件が起こるわけではない、でも無性に気になり読み進めてしまう。
メグレ警視の他の作品も読んでみます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月6日
- 読了日 : 2023年9月1日
- 本棚登録日 : 2023年9月1日
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