少女ソフィアの夏

  • 講談社 (1993年11月15日発売)
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本棚登録 : 314
感想 : 24
5

読んだのは旧訳版の方だった。

短編になっているので、毎日眠る前に数話ずつ読んだ。
孫娘と祖母、父親、島の自然、島に棲む生き物たち、緩やかに関わる周辺の人達。
しばらく読んで気づいたこと。
この本では、孫娘ソフィアと祖母の会話が対応で、
誰もソフィアに、なにかをさせたり、上から教えたり、報告をさせたりしない。自主性を尊重している。
それは、最大限に相手を尊重する幸福のあり方だと思う。
眠る前に読んだおかげで、数日は毎晩いい夢を見た。

特に印象的だったのは、
夜に船に乗って、密造酒の箱を拾うシーン。 

祖母が、夜にテントで眠るのはどんな感じだったか、ソフィアに聞かされて記憶を呼び起こすシーン。

明確に描写はなかったけれど、
ラストシーンはあの後の死を匂わせるものだったように感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月8日
読了日 : 2023年1月8日
本棚登録日 : 2023年1月8日

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