パリの中世美術館所蔵のタピストリー「貴婦人と一角獣」がいかにして作り上げられていったか…というフィクション。
この物語、タピストリーの注文主である貴族の奥方やその娘、制作を依頼された工房の娘など、何人かの女性の視点で描かれているのですが(男性視点の部分もあるが何故か印象が薄い)、おっそろしいことに、誰ひとりとして感情移入できる登場人物がいなかったとゆー。
唯一、比較的好感が持てたのが工房の目が見えない娘であるアリエノールだけども、オチが、な。
ニコルと貴族の馬鹿娘(失礼)は最後にちょっと溜飲が下がったけども、後味は悪かったなあ。
歴史背景やタピストリーの制作過程の描写なんかはとても面白かったので、残念。
ついでに、装丁が悪いのも残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(ミステリ、恋愛、ファンタジー、歴史etc)
- 感想投稿日 : 2012年3月10日
- 読了日 : 2012年2月22日
- 本棚登録日 : 2012年2月22日
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