映画はだいぶ前に観たことあったものの、読んでいるとやっぱりまた観たくなる。
映画では特に千葉敦子が魅力的で不思議な女であるという印象だったが、実際は結構戸惑っていたり、葛藤しており、容姿の魅力をも武器にしているだけで人間らしい人間だったのだなと印象が変わった。
敦子が強姦されそうになるも、やむ無しと素直に受け入れることにしたにも関わらず、敦子のことを愛しすぎて不能に陥り、この役立たず!せっかくその気になってやったのに、と怒っているのが面白かった。
DCミニの欠陥や副産物がたくさん絡んできたのが面白かった。DCミニは使いすぎると睡眠が深くなりすぎてしまい、現実に戻ってくる(目覚める)のが困難になる。また、DCミニを使って他者の夢にダイブ(干渉)することができる。他、副産物としてSFチックだが、夢の中で手にしたものが現実の手元に反映される。
解説の最後、「読者に覚醒を促しているようにみえるからかもしれない。」というのが好き。
本編は意味深なやりとりで終わるのが、この解説でストンと落とされたようで良い読後感だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月6日
- 読了日 : 2023年7月18日
- 本棚登録日 : 2023年6月5日
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