藤原氏の正体 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 272
感想 : 19
4

2020/12/09:読了
 中臣鎌足が、百済の豊璋だったというもの。
 そういえば、少女マンガの天智と天武も、そんな設定だった。
 藤原氏が豊璋から始まるかはよう知らんけど、当時は、日本と百済・新羅・任那(伽耶諸国)は、人の往来が多くて、そんなこともあったのかもしれない。
 だいたい、日本国内だって、九州と大和は、伽耶諸国と日本の関係みたいなもんだったのかもしれないし。

 藤原氏の平安時代は、国風文化が生まれたと、それなりに評価して良いのかと思っていたが、最近読んだこの人の別の本では、『平安時代は、平和な時代ではない。繁栄したのは藤原氏だけだった。東北蝦夷征伐は長期化し、人々は疲弊した。』とあった。
 ※「縄文」の新常識を知れば、日本の謎が解ける。
   関裕二
 基本的に対立をあおって、自分の地位を確保するという考え方は好きでない。

 平安時代以降も、いっていの勢力をたもちつつ、きっと今も、何らかの影響力をもった本剤なんだろう。なかなか判断が難しい統治者だと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2020年12月11日
読了日 : 2020年12月9日
本棚登録日 : 2020年11月6日

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