筒井康孝が描くメタラノベとしてのラノベエンターテインメント。
あとがきにもありますが、77歳にしてこのような新しい試みをしているのは偉大です。
そこかしこから感じる筒井臭が「これ、ラノベなのか?」と思わせられるものの、よく研究されてるなあと思います。特徴的な名前、執拗な繰り返し、扇情的な描写、でも本番は決してない、バトル展開、やけに短い一文、未来人、御都合展開などなど上げればきりがないほど。できれば筒井という名前を知らない状態で読んでみたかった。いとうのいぢさんもラノベ業界では大御所ですが、そのためにこの作品をラノベ感を高めています。でも、のいぢさんにキンタマとか自慰直前のシーンとか間接的に書かせていいのかなあと心配にもなりました。
軽く読んでいたのに、ラストで唐突に出てくる草食系男子批判と原子力問題の話でガツンとやられました。
ぜひとも次回作「ビアンカ・オーバーステップ」を書いていただきたいが、出す気ないんでしょうなあ。それもこれも、太田が悪い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2013年4月15日
- 読了日 : 2013年4月15日
- 本棚登録日 : 2013年4月15日
みんなの感想をみる