ZOO 1 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2006年5月19日発売)
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本棚登録 : 14589
感想 : 1316
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乙一の短編集。
【カザリとヨーコ】
救いようのない苦しみの中で一筋の光を見られるのは、救済とかではなくて普通に苦しみだからな?極限まで苦しんでその後に少し明るくなるのは、ただ単に緩急にやられてるだけで、総合的に見たら普通に苦しみです。
【SEVEN ROOMS】
こういう普通に生活してたのに急に死と隣り合わせになる展開が、本当に苦しすぎて嫌。1人やったらまだ耐えられた。兄弟っていうのが本当に無理。読み終わった後、心抉り取られすぎてしばらくため息しか出なかった。
【SO-far そ・ふぁー】
もし親になってもこれはしたらダメだと思った。短いし読み終わったあともう一回見たら、辻褄が合わせられて二度楽しい。いや楽しくないけど。
【陽だまりの詩】
黒乙一が蔓延る中、唯一の白乙一。展開はなんとなく読めたけど、それを越える文章表現の美しさに圧倒された。晴れの日に空を見たくなる。
【ZOO】
主人公は気が狂ってると思うけど、少し気持ちが分かる。短い時間だったら耐えられることも、数年続けたらしっかりと気が狂うんだなぁと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月31日
読了日 : 2022年7月31日
本棚登録日 : 2022年7月31日

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