乙一の短編集。
【カザリとヨーコ】
救いようのない苦しみの中で一筋の光を見られるのは、救済とかではなくて普通に苦しみだからな?極限まで苦しんでその後に少し明るくなるのは、ただ単に緩急にやられてるだけで、総合的に見たら普通に苦しみです。
【SEVEN ROOMS】
こういう普通に生活してたのに急に死と隣り合わせになる展開が、本当に苦しすぎて嫌。1人やったらまだ耐えられた。兄弟っていうのが本当に無理。読み終わった後、心抉り取られすぎてしばらくため息しか出なかった。
【SO-far そ・ふぁー】
もし親になってもこれはしたらダメだと思った。短いし読み終わったあともう一回見たら、辻褄が合わせられて二度楽しい。いや楽しくないけど。
【陽だまりの詩】
黒乙一が蔓延る中、唯一の白乙一。展開はなんとなく読めたけど、それを越える文章表現の美しさに圧倒された。晴れの日に空を見たくなる。
【ZOO】
主人公は気が狂ってると思うけど、少し気持ちが分かる。短い時間だったら耐えられることも、数年続けたらしっかりと気が狂うんだなぁと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月31日
- 読了日 : 2022年7月31日
- 本棚登録日 : 2022年7月31日
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