国道沿いのファミレス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年5月17日発売)
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本棚登録 : 808
感想 : 93
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ちょいと駄目な感じだけれども一応社会に順応している雰囲気イケメンが、いわれの無い女性問題の中傷書き込みで本社を追われ、生まれ故郷のファミレスに配属になるところから始まります。
都落ちの上に生まれ故郷に配属という事で、少々腐り気味となりますが、6年ぶりに会う親友や、父親以外の家族との触れ合いで次第に心がほどけて行きます。
この父親以外という所が味噌で 、女好きで家に寄りつかないくせに息子の事が大好きで、そんな父親の女癖の悪さが自分に遺伝しているんではないかと嫌悪感がありまして、しかもそんな父親の女性問題が善幸に直接の大問題を起こす事となるのであります。

この善幸くん基本的に年上好きで、今まで付き合った女性は全員年上。この話の中で付き合い始めるのも年上です。
僕も年上好きのようで年下は1回しか付き合った事ありませんが、彼は逆ナンパ受ける位なので雰囲気イケメンとはいえ結局かっこいいんですよきっと。うらやましい。

最近の若者のけだるい毎日を描いた話なんだろうと、半分鼻ほじりながら読み始めましたが、いい具合にだるい感じと一生懸命な感じが同居していて、自分の若者時分と重なり合う部分が有りまして、結局とっても楽しめました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年9月21日
読了日 : 2015年8月9日
本棚登録日 : 2015年9月17日

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