うわー。すごくイライラする。ひたすらひたすら男に尽くしてしまう主人公。そこに頭に乗ってしまう男。そもそも男がえばって女性が下手に出ているのは非常に嫌いなので、悲しい気持ちになりながら読みました。そもそもそういう趣旨の本なので、これだけイライラさせられるのはこの小説が非常に優れているからだと思います。
テルコはひたすらマモちゃんの為に尽くしまくり、会社迄辞めて彼のくだらない用事を遂行する為に待機したり、他の女にあげるプレゼントを買わせたり、自分の娘だったら男の暗殺計画を立てるレベルです。
性行為までしているのに付き合っていないし、男の方は便利な友達に頼みごとしている位にしか思っていないしもうなんというか悔しい。
でも、男女という関係だけの世界には愛なんて無いんじゃないかと思うのも真実。男女の恋愛の延長でいる限り、他にいい異性が居れば取替が効くので車買い換えるのと変わらないような気がします。男女の垣根が無くなって友愛に近い状態になってから「もしかしてこれが愛なのかなあ」って初めて形らしきものが見えてくるような気がします。
このテルコの恋のような愛のような執着は果たして愛なのか恋なのか。彼女がどんな決断を下すのかとても興味深い本です。僕はとてもイライラしましたけど。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月13日
- 読了日 : 2019年8月13日
- 本棚登録日 : 2019年8月13日
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