悪の税金学

著者 :
  • 双葉社 (2009年6月17日発売)
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感想 : 6
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この日本で理不尽なまでに税金を搾取されているサラリーマンがいかにしてその追及を逃れるか?それが中心になってかかれておりますが、『税金』というものを根本的に考えたいという方にぜひ一読をしてほしいです。

僕が初めて『税金』というものの存在を本格的に知ることができたのは、初めて勤めた会社で初任給の給与明細をもらってからのことでした。そのときに思ったことは
「なんやかんやでずいぶんと惹かれるんだなぁ」
ということでした。でも、世の中の方はそれに対して何も声を上げることなく唯々諾々と従っているのだろうか?と思っているときに、この本に出会いました。

僕はこの事実をはじめて知りましたが、源泉徴収の制度というものが戦時中に当時同盟国だったナチス・ドイツから伝わってきて、それが現在でも脈々とサラリーマンの給料袋から、保険料だなんだで実に4割のカネをとり、さらにそこから税金をかけていくという現実がこの本に書かれていて、最初にこのくだりを読んだときには唖然としたことを覚えています。

で、元国税調査官である筆者が、サラリーマン・自営業者がさまざまな手練手管を駆使して節税する様子や、不動産や各種申告を利用しての合法的な「節税」方法を伝授してくださっております。この本を読んで税金に関する無知を僕は改めて思い知らされました。あんまりここで書くといろいろと波並がたつと思いますので、詳しいことはこの本で実際に確認してほしいのですが、とにもかくにも、税金に関する無知は致命的なんだなと僕に気づかせてくれたもので、一読の価値はあると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年10月9日
読了日 : 2011年10月9日
本棚登録日 : 2011年10月9日

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