こういう人情噺的な作品は好きだなあ♪
義母が不意に亡くなって団地で一人暮らしだった姑の遺品整理に青息吐息の五十代半ばの嫁の孤軍奮闘物語ですが、実は奥深くて考えさせられるイイ話なのです。
実の母も既に亡いけど用意周到で全てに気配りされていて遺品整理の苦労など皆無だったのに、姑ときたら予想を遥かに超越した大量の物品のヤマ! ヤマ!ヤマ!
片付けれど片付けれど減ってくれないので出るのは愚痴と溜息と怨み節ばかり。しかも自分はデパートのテナントのパート身分、夫婦で暮らすマンションから整理に通うのも大変なのに義母の息子である夫は仕事に託けてほぼ任せきりで途方にくれるばかり。
ギブアップ寸前だったけれど、あの身勝手で嫁にキツイだけだと思っていた姑の、団地暮らしの実像が思わぬプレゼントを齎してくれる。
単なる遺品整理の苦労話にあらず、人生とは 個人とは 家族とは 夫婦とは 付き合いとは 暮らしとは等々色々な大切なことを考えさせてくれました♪
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月18日
- 読了日 : 2022年4月18日
- 本棚登録日 : 2022年4月17日
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