世界を変えた10冊の本

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年8月9日発売)
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本棚登録 : 1331
感想 : 194
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いただきものの本。
池上さんの書籍は読みやすいのでついつい本棚に加えてしまいますね。

世界中で読まれ、その内容や考え方が全世界に影響を与えた10冊の本について紹介している。
・アンネの日記
・聖書
・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
・沈黙の春
・雇用、利子および貨幣の一般理論
その他5冊。
「名前は知っているし興味もあるけれど、難しそうで手が出ない」
そんな人のきっかけにうってつけの本である。

『聖書』『イスラーム原理主義者の「道しるべ」』『資本主義と自由』の三冊が特に興味深い解説でした。
こうして俯瞰すると、宗教、経済、科学の3分類が10冊のラインナップから見てとれます。
不思議なことに、解説を読んでいると、経済の話なのに宗教的文化に言及している箇所があったり、宗教が科学の主張に真っ向から対峙している様が読みとれたりして、3分類が相互に影響を与える様子を確認できます。
一冊手にとると連鎖的に知的好奇心を刺激するような構成にしているのでしょうか。
気合いを入れられるタイミングで、ぼつぼつ手を出してみたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養書籍
感想投稿日 : 2014年3月16日
読了日 : 2014年3月16日
本棚登録日 : 2014年1月1日

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