社会人類学の権威であり、構造主義というイデオロギーの中心人物に担ぎ上げられた、20世紀最大の知の巨人による一番有名な書籍であり、古典中の古典。ということで、今さらながら真面目に読んでみたけれど、何が面白いんだかさっぱり分からない(汗)。ユーモア(というよりアイロニー)のセンスは、さすがフランス人というか、抜群だと思うけど。20世紀最大の知の巨人に対して★1つとか2つを付けるのはあまりにも恐れ多いので、とりあえず3つ付けておきましょう(それはそれで、とても失礼な気がするが)。これ、全2巻なのでもう1冊残っているんだけど、読むのどうしようかな…。
同じレヴィ=ストロースの名作でも、私が読むのなら「親族の基本構造」の方が内容としてはきっと面白いのだろうと思う。でも、値段がとっても高いし(\14700ナリ)、そもそも内容はだいたい理解しているので、買ってまで読むこともないような気がする。こちらは、ある部族の親族構造が、代数学における「群」構造の特定のクラス(四元群)と厳密な同型を成すというお話し。四元群のような抽象代数が、複雑な現実社会に潜んでいる構造と同型なことを見出すなんて、やっぱりレヴィ=ストロースはありえない天才だと思うよ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会科学・人類学
- 感想投稿日 : 2013年7月21日
- 読了日 : 2013年7月16日
- 本棚登録日 : 2013年7月20日
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