俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 (一迅社文庫)

著者 :
  • 一迅社 (2011年11月19日発売)
3.43
  • (13)
  • (19)
  • (22)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 265
感想 : 23
1

早い段階で作業化して最後まで目を通しました。
地図からも抹消された奥地にある女子一貫校(大学まで)では
世間ずれしていない良家の女子で溢れており、
その余りの隔離徹底ぶりに
"下界”に降りた後にカルチャーショックを受けてしまう
ケースが増えて来た事から
庶民できわめて普通である男子高校生をサンプルとして見繕い
拉致して花の園にて世間ずれしていない女子に
なれさせる意図で選ばれたのが主人公。

電車は乗った事無い、テレビゲームも知らない、
携帯電話も手にした事がない等
良家が厳重に護っている様子を現したいのでしょうが、
それほどの家が将来の事を考えず
過保護であるだろうかとの違和感の方が強く感じられ
庶民男子とのやりとりにも嘘っぽさが感じられてならず、
物語に集中できません。
無意識に下着を脱いでしまう幼女系お嬢様、
これだけ厳重に保護されながらも言葉遣いの悪い
お嬢様とお約束のキャラが登場し
主人公に積極的に絡んでいきます。
文章も最近多々見られるネタ出し形式でありますが、
私個人はノリの良さよりも悪乗りの様にしか感じられません。
結局の所今時の流行を寄せ集めた様な内容に
止まっているとの印象が強いです。

庶民サンプルとしての主人公と一般世間と
全く接する事の無かった良家お嬢様達との距離感を
安易に近寄らせず、もっと徹底して世間離れぶりを
強調しても良かった様に思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2012年3月18日
読了日 : 2012年3月18日
本棚登録日 : 2012年3月18日

みんなの感想をみる

ツイートする