もともと好きな俳優であった三國連太郎さんの
対談ということで手に取った。
役によって、全く違う人のような凄みある演技を
見せてくれた三國さん。
その背後には、飽くなき探究心と、演ずることへの
追求があり、確固たる知識、研究に裏打ちされたもので
あることがわかり、胸うたれた。
この対談には、芸能、文学、文化に関するその他幅広いを
わかりやすく説明される沖浦さんの知識が、柱としてあり、
その知識を見事に引き出し、読者にわかりやすく理解できるよう
整理してくれる、三國さんの名編集者的聞き手としての
センスもすばらしかった。
対談の名著として、何度も読み返したいが、
残念ながら絶版。
こんな名著を・・・と悔しいばかり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
対談集
- 感想投稿日 : 2013年5月16日
- 読了日 : 2013年5月16日
- 本棚登録日 : 2013年5月16日
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