「数学で分かる」としている通り、かなり難解な数式で「証明」しているものも多々あります。が、半分弱ぐらいは数式抜きで文章のみで「世の中のことで数学を使えばわかること」が紹介されているので、数学がまったく分かりませんという人も、その辺を読んでいるだけでなかなか楽しいです。
サブタイトルにも出ている「いつも隣の列のほうが早く進むわけ」は、読んでてなるほどと納得。単なる確率の問題ですね。
自分の上司がついこの前言っていた、「世界中の誰とでも、6人ぐらいの友人を辿っていけば繋がることができる」というのは、この本では「小さな世界」という章で紹介されてますが、これも結構シンプルな数式で証明されててストンと腑に落ちました。
コイントスで、浦か表が連続して出る確率についても、どっかで聞いた話だと思っていたけど「出たとこ勝負」の章を読んで納得。あ、そういうことなのか、という感じです。
外国でたまに見る、石づくりのアーチなんかはどうやって作ったんだろう?と疑問に思ったことのある方は「アーチの問題」を読みましょう。あまりにシンプルな種明かしに笑っちゃいます。
ネット上で入力するクレジットカードの情報がどのように保護されているのかを知りたい人は「匿名」の章を。こういうシンプルながら重要な部分にまで数学が使われていたと思うと、数字の美しさというものを感じます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2013年10月15日
- 読了日 : 2013年10月11日
- 本棚登録日 : 2013年10月15日
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