禅的生活 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2003年12月9日発売)
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感想 : 94
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若干理解が誤っているかもしれないが、
・本来の自分は動物的なもの。
→p.64 本来の自己は傷つきもしないし汚れもしない。しかし作り物の自己は作り物であるが故に傷つき汚れやすい。迷いも、この作り物の自己に特徴的な現象なのだと思う。…禅が否定するのは学習や経験によって形作られた価値判断やスキキライによって、今の出逢いに余計なものが介在することだ。「先入観」なく、出逢えというのである。

煩悩とは…p.119
1.全体視機能(いっしょくたに見ちゃう)
2.還元視機能(細部ばかり気にする)
3.抽象機能(概念に溺れて具体を見ない)
4.定量機能(数えたり計ったりして、もっと欲しがる)
5.因果特定機能(ついご褒美を期待しちゃう)
6.二項対立機能(つい比べちゃう)

風吹けども動ぜず

p.130
日日是好日

晴れの日だけでなく、雨の日でも風の日でも曇りの日でも、独立した瞬間と新鮮な出会いをする。一瞬一瞬が新しく、ありがたい。

禅とは、無理をせず、自分を、自分の感情の変化をも含め突き放して考えることなのかな、と思った。
自己の充足、というか受容の上に、利他や慈悲がある…のかな?
全ては自己の中にある、とはそういうことかしら。

禅は究極の個人主義というくだりもあったような気がする。
自分には合うと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2018年12月9日
読了日 : 2018年12月9日
本棚登録日 : 2018年11月11日

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