大インフレ時代! 日本株が強い

  • ビジネス社 (2023年3月1日発売)
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日本株の投資コンサルであるが故の偏りがあるかも知れないが、経済・株式相場の変動について注目すべき観点が分かりやすかった。
少なくとも自分の理解では
・経済の中心を担うテクノロジーは何か
・サプライチェーンはどうなっているか
これらミクローミドルマクロ?を踏まえつつ、
・国際政治・地政学
・マクロの財政学(中央銀行の措置など)
を見ていく。

ほか、印象に残ったのは、
・インフレ時代ー資産を持たない者が弱者に(ビルゲイツが世界の農地を買い漁っている!)
・日本は100年企業が多い
・省人・無人化ビジネスが進めば少子高齢化は問題にならない、人口がむやみに多いとあぶれる人が暴徒化(但し、そのテクノロジーの供給を握る必要あり)
・アメリカ企業は、CEOの報酬は、2:8で現金:株。よって、企業価値(=株価)を高める方向に経営が動く。株価追求型のため、インフレ下では商品の価格の消費者への転嫁は当然進めるし、雇用切も躊躇なく行う。一方、日本企業は、企業物価が上がっても、ギリギリまで企業が消費者への価格転嫁を控え、別の努力を図り、物価高を最小限に抑える。
ある意味、日本はとことんバランスを追求する(三方よし?)のが染みついているのだろう…。

あとは、イーロン・マスクは一部のオカルトリーダーなのでは(中身がない)とか。

日本的なバランスは大事。かといって、チャンスを失わないように、複合的に考えないといけないな、と改めて思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営・ビジネス
感想投稿日 : 2024年1月28日
読了日 : 2024年1月28日
本棚登録日 : 2024年1月28日

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